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化け猫

突然の来客。
見たことのあるおばちゃん。

えっと、誰だっけ。

「前に雇用の調査ってゆうのでお伺いしたのですが。」

あー、そうそう。来た来た。
無作為に選ばれたとかなんかで、
我が家の雇用状況を、根掘り葉掘り聞いていったおばちゃん。

とっても悪趣味なハンケチーフを、
謝礼と言って置いていった、おばちゃん。

「それで、前に来た時、たしかお宅にネコが居ましたよね?」
と、ナントカ調査団のおばちゃん。

「はい、居ますけど。」と、あたし。

「今日はキャットフードの調査なんですけど、協力してもらえませんか?」
と、ナントカ調査団おばちゃん。

キャットフードの調査・・・。
何でも調べてるんだなぁ、世の中ってやつは。
調べたがり屋さんだなぁ。

「はぁ。」とかなりテンション下がり気味のあたし。

「今回は謝礼がすごく豪華なんです。」
と、ナントカ調査団。

ゴ・ウ・カ!?
商品券とか5千円分くらいもらえたりして!

「やります!是非やらせてください!」

あたしって、ゲ・ン・キ・ン!

「ありがとうございます。
 じゃあ、先に謝礼渡しておきますね。
 今回は図書券1000円分なのよ!」
と、ナン調。

あ、そんなもんか・・・。

でも『是非やらせてください』とまで言っちゃったから、やるっきゃナイト。

いろいろとキャットフードについて、質問をあびせられた。

最初のうちは、答えるのにもさほど困らない質問。
どんなキャットフードを使っているのかとか、どこでそれを買うのかとか、そんな。

でもだんだん様子が違ってきた。

「あなたが1番おいしいと感じるキャットフードはなんですか?」

え?

「これって、
 『あなた』と書いて『猫』ですよね?」

私は、当然の疑問を投げかけた。

「いえ、『あなた』は『あなた』ですよ?」

「私ですか?」
「えぇ、そうです。」

あ、そう。
結構、事務的な受け答えなんですね。
つーか、バカにしてんの?
私がキャットフード貪ってるようにでも見えた?
この場合、猫に聞くのが一番じゃないの?
なんで、「http://cmcm.gozaru.jp/」こと、「マッチ」の私が、答えなくちゃいけないんだろう。
(なにげに宣伝。なにげに売名行為)

「でも・・・、私、食べたことないですよ?」
と、私。

何も、間違っていない。
私のほうが常識的なことを言ってるのは確実。

「えぇ、わかってますよ。
 難しい質問でごめんなさいね。
 猫の気持ちになって、
 答えてくれると助かるわ。」

猫の気持ち・・・。
猫の・・・猫の・・・。
えっと・・・私は・・・猫・・・。
今・・・私は・・・猫になった・・・。

心の中で 「ブーブーワンワンニャーガオガオ」 鳴いてみる。

「モンプチです。」

見事クリア。

「モンプチね。では次の質問です。
 あなたが1番幸せになれる
 キャットフードはなんですか」

これまた、ずいぶんと抽象的。
でも、私だってバカじゃない。
学習能力はある。
この質問が猫ではなく、私に向けられていることを、一瞬で察知した。

さぁ、猫になろう。
思う存分、猫になろう。
しなやかな立ち振る舞いの気まぐれキャッツ。
高いところから下界を見下ろし、
殿様気分のロンリーキャッツ。

私は一生懸命考える。
調査員は答えはまだかと言わんばかりの目で私を見ている。
ずいぶんと熱心に考えているように見えるだろうけど、私は心の中で猫になっている。

モーモーカァカァニャーゲロゲロ

「カルカンです。」

猫になってはみたものの、さっぱりわからなかったので、結局、頭に思い浮かんだキャットフードを、私は、言った。

「ありがとうございました。
 じゃ、図書券で、たくさん、
 本買ってくださいね。」

なんか。1000円なのに。
ずいぶんと。
恩着せがましい言い方しやがるな。

と思いつつも、外面のいい私は、

「はい!たくさん買わせていただきます!
 ネコ図鑑でも買っちゃおうかな。
 なんちゃって。エヘ。」

なんておどけて見せた。
買わねぇよ、ネコ図鑑なんて。

何か、おもしろいマンガがあったら教えてください。
イカレ気味の笑えるやつ。


           おしまい。

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